2011年3月24日木曜日

染織「日下田藍染工房」の伊勢型紙

 最近とくに思うのですが、藍染の藍の色合いと木綿の感触とが、とても気に入っています。織り糸の太さによるのですが、卓布(テーブルセンター)などの厚手のものから、切り売りしている反物、暖簾などにつかわれる薄手のものまで、各種各様です。
 
 「下野・会津・津軽 手仕事専科」では、いくつかの布を扱っています。縞柄の会津木綿宮染です。宮染は、「日下田藍染工房」と同様に下野の伝統工芸で「伊勢型紙」を使われています。注染という明治にあっては、画期的な技法で浴衣や手ぬぐいを染めあげるのですが、現代でも通用するデザインと風合いを持っています。宮染については、次の機会でご紹介したいと思います。

 「日下田藍染工房」では、実に多くの型紙の染を行っています。長年のお客様や職人の方々が選び抜かれて、改良を加えた優れて芸術的な意匠(デザイン)です。美しいものは、シンプルです。ヨーロッパにあっては、イタリアのデザイン感性は、すばらしいとも思いますが、ヨーロッパの絵画は、日本の浮世絵から実に多くの技法を取り入れています。「日下田藍染工房」の伊勢型紙の作品を見ているとシンプルさにおいては、共通するものを感じます。それでもイタリアの意匠が、色も形(線)ももう少し大胆でしょうか。写真から、私の好きなデザインをご紹介いたします。
 ところで、「下野・会津・津軽 手仕事専科」では、和布仕立「工房たかだ」をアップしております。これらのデザインから、「サマージャケット」などをお仕立ていただくこともすてきなアイデアでしょうか。
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■お求めは、下野・会津・津軽 仕事専科から。
最近、萱屋根が雨漏りするところから、
屋根を葺いたと聞きました。
栃木県重要文化財の家屋です。
全体では、72個の藍甕が埋まっています。
関東大震災の時にも割れることのなかった甕です。
伊勢型紙です。
今でもこれらの型紙を彫られる職人の方々が
専門職としておいでと伺います。
切り売りの反物です。
いろいろの柄(デザイン)の物が、たくさん並んでいます。
今回、ジャケットに会うものを柄物から選ぼうと思ったのですが、
大変に難しくて無理かもしれない想いをしました。
無地の物は問題ないのですが、和物は、繊細なデザインで
幾何学模様の物が比較的無難でしょうか。
 
■矢羽藤(やばねふじ)
■麦(むぎ)

■波(なみ)
■小判藤(こばんふじ)

■波Ⅱ(なみ)

■撫子(なでしこ)
■瓜(うり)
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