2020年8月30日日曜日

「モダン」と「粋」レトロの竹芸-無心庵vol.003

竹製品では、大田原の地に「無心庵-ちくげい工房斎藤正光」があります。
手仕事専科では、オープン当初より、ご紹介販売をしています。
職人でありながら、websiteにも精通しているスーパー職人です。

以前より、「無心庵」頁メンテナンスが課題でしたので、コロナ禍のこの機会に行いました。以前から、レトロな商品だとは理解していましたが、今どきの若者にはどうだろうかと疑念を持っていました。
斎藤さんよりも少し若手の私から見ると、古い感性の商品ばかりで「Question」でした。
しかし今見る商品は、骨董品に該当する艶と照りと拘りの機能性を持つ商品でした。
斎藤正光さん自身が、「昭和の職人」です。
竹芸に愛着を持ち続ける「昭和の職人」。
彼の作るものは、モダンなものというよりも「レトロ」です。
昭和のレトロは、現代にあっては、「モダン」であり「粋」です。
今、自信をもってご紹介します。
竹芸の「モダン」で「粋」な「昭和のレトロ」の竹芸です。
この良さが、今の若い人達に十分理解されるものと思います。
玄関口にリビングに書斎に素敵な空間を演出してくれるものと思います。
無心庵 ちくげい工房斎藤正光 http://tesigotosenka.com/musinan.html
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
   
装飾万年筆スズ¥180,000
 竹の種類「スズタケ」
 本体「プラチナ万年筆18k」
■商品コード S-28080■


注文(メール)
網代ジッポ1¥30,000
 竹の種類「真竹」
 本体材質「革」
■商品コード S-28191-1■

注文(メール)
蕎麦うどん笊22¥6,000
 竹の種類「スズ竹」
 φ21cm 26cm 30cm
■商品コード S-28188-22■

注文(メール)
竹篭35(脱衣篭)要御見積
 竹の種類「真竹」
■商品コード S-28221-35■

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2020年8月29日土曜日

手仕事専科-9月のお勧め.vol001

手仕事専科には160もの工房があります。
思えばこれだけの工房を良く取扱うことが出来たものです。
何れも自分の足で工房を訪ね、職人の方々との出会いからスタートしたものです。
素晴らしい職人がつくる手仕事です。
手仕事専科の趣旨「和美との生活」(REOHASの宣言)。
私達は、物を売るのではなく日本の歴史であり文化を販売するのです。
そのものの持つ価値であり、価格ではありません。
本物は、素材の価値ではありません、歴史と伝統から生まれた用の美の価値です。
先達の血の滲むような努力と研鑽の末に生まれたものです。

ジャンルとしては、6種です。
1.土・陶磁器・石・硝子
2.木・漆器
3.竹・編み組
4.紙・繊維・実・蝋・革
5.布・染・織・絵画
6.伝統食品

9月のお勧めでは、3種類を上げました。
無心庵 おむすび篭
おにぎり篭2¥9,000
 楕円形 竹虎
■商品コード S-28109-2■
注文(メール)  
津軽金山焼 後ろ手急須
後手急須¥4,700
 径7.5cm×高8cm
 ■商品コードT-01014■

注文(メール)
山田木綿織元 会津木綿
・会津木綿見本帳 山田木綿織元に版(50種類)
 30部限定製作 
¥1,800
 巾18.5cm×丈6.5cm
 ■商品コードA-23101-04■

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話題の「ももべこ」-荒井工芸所.Vol001

昨日から、ご注文が続いていた会津の「ももべこ」です。
やはり可愛らしい「ピンクのべこ」の呼称で検索されたのでしょうね。
ももべこ(大)
福島民友には、こんな風にご紹介されています。(2020.08.28)
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会津若松市の荒井工芸所は、魔よけを意味する真っ赤なボディーで知られる会津の郷土玩具「赤べこ」ならぬ「ももべこ」を発売し、注目を集めている。  
来年の干支(えと)の丑(うし)にちなみ、「幸せの色」としてかわいらしいピンクにお色直しした。背中には金色で寿の文字、側面には縁起のよい松竹梅を描いた。
1個1980円。
ももべこは12年前にも商品化され人気を博したという。担当者は「コロナで大変な時期なので、ももべこを見て少しでも明るい気持ちになってほしい」と話している。
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赤べこの縁起とその歴史を聞くと私は涙を禁じ得ません。
郷土玩具の赤べこは会津藩の蒲生氏郷と保科正之という二人の偉人に遡ります。
そして、それが明治維新政府の会津人への迫害へとなります。
その苦しみの中で生まれた伝えられた玩具です。
荒井工芸所  http://tesigotosenka.com/akabeko.html
会津の手仕事 http://tesigotosenka.com/aidu.html
赤べこ
黄金べこ
万両べこ
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2020年8月27日木曜日

砥ぐ-SHAPTONvol.004

「自分食」を勧め始めて随分となります。
手仕事専科のコンセプトは、「和美との生活」です。
そのなかのひとつが、「自分の健康、家族の健康を守ること」即ち「自分食」になります。
山や海の旬のものを食材にし、発酵食品の味噌、醤油、酢の物を調味料にして調理します。
この下の包丁は、私の長年愛用の片刃の牛刀と出刃包丁です。
昔は鯉を捌いていました。
鯉濃くにしたり、刺身の洗いは得意でこの出刃包丁を使いました。
実家が鯉の養殖をやめてからは、捌くことは無くなりました。
しかし、調理はこの牛刀で済ませていました。
重宝です。

この度は、(有)二唐刃物鍛造所の和包丁を売らんが為にSHAPTONの刃の黒幕を販売することになりましたが、1週間に一度ぐらいの頻度ですが、それで包丁を砥いでいます。
中砥は#1000のオレンジ、仕上げ砥は#5000のエンジです。
切れ味がそれ程落ちるわけではないのですが、砥ぎの練習で砥いでいます。
しかし、砥いでみてその難しさを知りました。
砥ぎ具合を試すのに広告チラシを切るのですが、カーブしている個所の刃付けが上手くできません。
カーブしている個所が角度があるので、砥げていないのですね。
まあ、それでも段々に慣れてきました。
広告紙がスムースに切れると気持ちよく、また、仕上げ砥石で刃が鏡のようになるのは、美しいですね。
切れる包丁は、調理する楽しみとなりました。
SHAPTON砥石 http://tesigotosenka.com/shapton.html
手仕事専科 http://tesigotosenka.com/
(有)二唐刃物鍛造所 http://tesigotosenka.com/utihamono.html
長年愛用の
片刃の牛刀
相出刃包丁
#1000のオレンジ
#5000のエンジ
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手仕事専科は、手仕事の継承とともに「和美との生活」を提唱しております。
職人(匠)のつくる伝統的な手仕事の“用の美”と“もったいない”の気持ちから物を大切にし、古くからのコミュニティの“生活の知恵”を学ぶことです。
私たちは、そのような価値観や知恵を飽食・平和の時代を経て、どこかに忘れてきたように思います。
また、低農薬、有機肥料等のお米(玄米)、天然醸造の味噌、醤油、鰹節、食酢、飯ずし等は、日本古来の伝統食(発酵食品)です。
人間の必要とする必須の栄養素をもつ食品です。
手仕事専科では、自分の健康、家族の健康は、自分で守ることを提案しています。
添加物のない”自分食”です。
そのような想いから、手仕事専科を運営しております。
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2020年8月21日金曜日

二代目斎藤一根さんとの出会い-無心庵Vol.002

昨日は、竹芸無心庵を訪ねました。
時間はなかったので、暑中見舞いのようなものでした。
昼を過ぎて直ぐでしたが、無心庵の方々は既に佳境に入っていました。
暑い猛暑日です。
斎藤正光さんと、二代目そして、いつも居られる年配のご夫妻です。
正光さんは、相変わらずお話の途中でも休むことなく手を動かし続けています。
いつもご子息のことはお見掛けしていましたが、お名前を覗うことは無く過ごしていました。お見掛けしてから、5、6年は経つでしょうか。すっかりと職人としての顔立ちになっていました。
お名前を伺うと「かずね」さんだと言い、漢字を訪ねると「一根」と書くと言います。
無心庵を継承するに素晴らしいお顔になられていました。名前から竹芸に対する正光さんの思いが分かります。
斎藤一根(さいとうかずね)さんです。
駅の荷物運びに使うような大きな青竹の籠を作られていましたが、手際と動きが違います。更に目が違いました。
すっかり竹工芸の職人になられていました。

私の知る伝統工芸は、後継者がいないのが殆どです。
素晴らしい伝統を持つ第一人者の家でも後継者が居られなくてどうするのだろうかと心配します。
そう言えば誰かが言っていましたが、「孫を育てる支援活動」が良いと。
息子は食えない手仕事を継がずにサラリーマンとなります。親父が70代を過ぎる頃には40代の一家を支える稼ぎを得ていますので、今更子どもを育てられない稼ぎの手仕事職人になることはあり得ません。
お爺ちゃんのやっていた手仕事を見て育った孫が良いのかも知れません。

無心庵の斎藤正光さんは、素晴らしい後継者を育てられました。
二代目との出会いは、嬉しいことでした。
次代の大田原の竹工芸を担って行かれるものと存じます。
竹芸無心庵 http://tesigotosenka.com/musinan.html
手仕事専科 http://tesigotosenka.com 
竹芸無心庵 二代目
斎藤一根さん
何時もながら手を休めることのない
無心庵 斎藤正光氏

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大田原の竹工芸・伝統の重さ。無心庵Vol.001

手仕事専科では、竹細工や篠細工を取扱っていますが、時折にTVでご紹介される度にご注文が舞い込みます。
日本人の手仕事・竹編みから作る道具への愛着心が喚起されるからでしょう。
竹工芸では、大分県別府と栃木県の大田原が、双璧です。
このところ竹工芸無心庵の頁をメンテナンスしていますが、その商品の完成度の高さに脱帽しました。
無心庵の斎藤正光さんは、根っからの職人です。
朝から晩まで精魂を傾けて作り続けます。
彼の持つ長年培われた技能技術は、半端ではありません。
しかし、それは彼が持って生まれたものではありません。大田原という地に始まり伝統工芸として伝えられたものであり、更に中興の祖と言われる人々があり、斎藤正光さんに花開いたものです。
中興の祖には、八木澤啓造氏を外すことはできないでしょう。
私は、八木澤啓造氏との面識はありませんが、そのお人柄は伝えらえるエピソードから偲ばれます。また、斎藤正光さんは、八木澤啓造氏に師事しました。斎藤さんからその職人としての直向きな姿を通して八木澤啓造氏を見ています。
そして、この大田原には人間国宝の人々を輩出しています。
勝城蒼鳳さんと藤沼昇さんです。
勝城さんも八木澤啓造氏の教えを受けたと聞きます。
藤沼さんは、直接に師事しています。
私はその作品だけを見ていますが、その竹芸の世界は次元が違います。

竹芸工房無心庵 http://tesigotosenka.com/musinan.html
手仕事専科 http://tesigotosenka.com 
茶碗篭20  
 
¥9,000
 竹の種類「真竹」
 24cmx22cmxH15cm
■商品コード S-28217-20■

注文(メール)
茶碗篭2  
 
¥6,300
 竹の種類「真竹晒竹」
■商品コード S-28217-2■

注文(メール)
竹篭6 要御見積
 竹の種類「真竹」
 φ21cm 24cm 27cm
 ×h7cm
 竹青笊 籐巻
■商品コード S-28221-6■

 注文(メール)
竹バッグ19 
 
¥350,000
 燻  m-19
 25cm×25cm
■商品コード S-28019■

注文(メール)  
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2020年8月14日金曜日

「自分食」砥石研ぎ無料サービスのスタート..刃の黒幕Vol.003

手仕事専科では、二唐刃物鍛造所の本格的な和包丁を紹介販売しております。
この度、その和包丁を砥いで使って欲しい願いから、SHAPTON社の刃の黒幕を取扱うことになりました。
刃の黒幕は粒子の種類から荒砥、中砥、仕上げ砥があり、10種類となります。
普段使いには2種類もあれば十分ですが、私は3種類の砥石を使っています。
#1000のオレンジ#2000のグリーン#5000のエンジです。
以前から考えていたことですが、家庭包丁の無料の研ぎサービスをスタートすることにしました。
日本伝統の和包丁で美味しい調理を「自分食」を勧めたいからです。
(注)プロの方の職人包丁は除きます。
   砥ぎの仕上げレベルは、一般的な家庭庖丁用の仕上げとご認識ください。
二唐刃物鍛造所
#1000のオレンジ
#2000のグリーン
#5000のエンジ

手仕事専科では、「和美との生活」から「自分食」を勧めています。
切れる包丁は、魅力的です。
切れる包丁で調理を楽しみ、旬の食材と味噌醤油という伝統食品で健康な家庭を守って欲しいと願って居ります。

システムは、
1.当社まで、砥いで欲しい包丁をお送りください。
  取り敢えず2丁迄でお願いいたします。
2.弊社にて順次砥いでお戻しいたします。
  混み具合によりますが、大凡1~2週間お待ちください。
3.ご負担は、往復の送料のみです。
  通常であれば、返送は、レターパックライト等の郵便でお戻しいたします。

[送付先]
〒325-0063 栃木県那須塩原市豊浦中町100-467
株式会社とぴい企画
080-5089-9227
お問合せメール 

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2020年8月7日金曜日

砥石の話-刃の黒幕Vol.002

 
SHAPTON社の刃の黒幕は、ユニークな名前ですね。
どうして取扱うことになったかは、この前のブログで述べました。
 
日本料理に包丁は欠かせません。
調理はいろいろな機会に行ってきましたが、包丁や調味料は、それほどの拘りを持っていた訳ではありません。
学生時代の自炊料理でも、海外旅行でも10年に及ぶ単身赴任でも。
しかし、今回は和包丁と砥石、調味料に拘りを持つことになりました。
大きな括りでは、健康から体の喜ぶ食であり、美味の料理作りからです。
 
今回、下の画像の砥石・SHAPTON社の刃の黒幕からの2点オレンジ(#1000)エンジ(#5000)を使いました。
普段使いには一番おすすめです。 
家の料理は慣れたものです。
そして、砥石は荒砥をつかっていて、時折に研いでいました。
しかし、この度砥石の使い方を学び家の和包丁を4丁程砥いでみました。
 
その切れ味に脱帽です。
広告チラシを片手に切れ味を試しましたが、嘗て経験したことのない程の切味です。
正しい砥ぎ方を知り、自信をもって砥ぎましたが、最初はチラシもスムースには切れませんでした。
その切れずに破れた刃の個所を確認すると刃が付いていません。
砥ぎ方にもコツがあるようです。
その後に幾度か中度オレンジ(#1000)で刃付けをして捲くれを確認し仕上げ砥エンジ(#5000)で整えました。
その結果は、素晴らしい切味です。
夕食の時間にお気に入りの片刃の鋼の牛刀を使い調理しました。
驚くほどの切味です。
 
問題は、砥糞が左手の爪に入り込みます。
左手だけ、ビニールの手袋をするようでしょうか。
それで爪の汚れを防げるでしょう。
夕食が済んで、ひと段落した時に20分もあれば、容易に刃付けができます。
週に一度の習慣にしたらよいと思いました。
普段使いの砥石
オレンジ(#1000)
エンジ(#5000)
中砥オレンジ(#1000)
仕上砥エンジ(#5000)
SHAPTON社 刃の黒幕
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2020年8月6日木曜日

砥石の話-SHAPTON社の砥石「刃の黑幕」Vol.001

この度、SHAPTON社の砥石・刃の黒幕をご紹介販売することになりました。

理由は手仕事専科で長年ご紹介している二唐刃物鍛造所の商品が、変わりつつあるからです。二唐家は350年の歴史を持つ津軽藩の御用刀匠の家柄です。私が、取扱い始めた頃は、多種類の和包丁をリストアップしていましたが、悉く作られなくなってきました。
黒打のものやハイス鋼、本焼和包丁も磨き上げ和包丁霞そして、山刀などもリストから除かれていました。
「えっ!」が私の正直な感想です。

二唐家八代目の吉澤剛さんと話をしましたが、理由があります。
従来サイズの和包丁が、使われなくなり、プロの間では大ぶりの柳刃や蛸引きなどに傾向が変わってきたことなどによります。
商社取扱いのOBMとして、フランスなど海外への販路も増えているといます。西欧市場の好みの柄は別に用意し、柄なしでの制作となります。
昭和には、日本一の刀匠となった二唐圀俊は有名ですが、その技術が活かされなくなります。社会がその技術を必要としないのです。
これが、刃物製造の生き残る道です。

日本刀はその技術とともに切れる刀を活かすことのできた「砥石」があります。
両者があって、刀が継承されて来たと聞きます。
セットです。
その意味で「砥石」を販売することにしました。
私の祖父兼次郎は、何でも自分で作りました。
我が家の工具箱は大工道具のようでした。
鋸、鑿、鉋、玄翁、曲尺、鉈、切出し、刺身包丁と何でもありました。
私はそれほど器用ではありませんが、その道具を使い何でも作りました。父の大工姿は見たことがありませんでしたが、祖父兼次郎の見様見真似です。
お陰で中学校の工作の時間、技術家庭は得意な時間でした。
「砥石」も何種類かがありました。
荒砥と中砥、仕上げ砥もありました。
随分と擦り減っていたのを覚えています。
刃の黒幕・#1000オレンジ

SHAPTON社の頁を作りながら、砥石の選び方、使い方を調べますとTouTubeに何でも出ていました。紙と写真での説明もありますが、映像は便利です。
優れたものをいくつかコピーしアップしました。
関の刃物センターの方の説明ビデオは印象的でした。
「このままでは、日本刀が無くなる。」と言っていました。
二唐刃物鍛造所の剛さんの話と同じです。
本焼包丁と砥石は、料理には欠かすことのできない道具です。
世界遺産として日本料理が取り上げられましたが、その道具の和包丁と砥石の価値を説明してゆきたいと思います。
Youtube 世界一の切れ味を誇る日本刀の流れをくむ日本伝統包丁の研ぎ方
砥石の研ぎ方 http://tesigotosenka.com/pic/S-46pic/S-46-104.html

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