2021年5月31日月曜日

北海道北東北の縄文遺跡群世界遺産登録.柴谷浩二の夢野工房vol006

つい先日、世界文化遺産の報道がありました。登録の趣旨は次のようなものです。北海道、青森県、岩手県及び秋田県は、世界自然遺産「白神山地」や「知床」など、美しい自然が今なお色濃く残る、緑豊かなところです。北海道・北東北の縄文遺跡群は、この豊かな自然の恵みを受けながら1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人々の生活と精神文化を今に伝える貴重な文化遺産です。

手仕事専科縄文のカリスマ柴谷浩二氏の「夢野工房」があります。青森は私には縁のある土地です。平成7年にホテル会社から、プロパーとして弘前に隣接する中津軽郡相馬村に単身赴任しました。その頃に月刊誌の歴史街道に三内丸山遺跡が掲載されていました。そこには驚きの縄文人の豊かな生活が描かれていました。その後機会があり、三内丸山遺跡を訪問し縄文時代には、当時は青森湾に面した地形で入江には、多くの縄文集落群が見られました。ホテル時代の友人や知人が訪ねて来た時には、三内丸山遺跡を案内しました。駐車場も整備されて、数年を掛けて整備する計画でした。しかし、縄文時代の生活や精神性、縄文土器や土偶に付いても、パンフレットや資料から知るだけでそれ以上の関心はありませんでした。その後、ホテルをリタイアし、伝統工芸品の通販「手仕事専科」を立ち上げました。その様な時に天栄村の知人から、五所川原の土偶製作者の「柴谷浩二」さんをご紹介されました。お電話で連絡を取り、夢野温泉に柴谷さんを訪ねました。そこは、相馬村の「星と森のロマントピア」の赴任中に尋ねていました。そのようなご縁があったことになります。柴谷浩二氏は、中学生の時に木造町(現つがる市)に出土した亀ヶ岡遮光器土偶に魅せられました。その後に縄文時代の生活や精神性を知り更に深く関わるようになったといいます。それからのことは、別の頁でご紹介したいと思います。

柴谷浩二氏の作る土偶は、パワーを持つと言われます。遮光器土偶:土偶自身が、「我、宇宙を示さん」と言っ ています。「宇宙」朼てもうま俵してい て、この土偶を手にしたマヤの神官から は、こう言われました。「地球上で逃げ場 のないほどの天変地変が起きて、持ち主 が肉体を失い魂になった時、この土偶は エネルギーを発して光となり、宇宙からの 目印になる」。もしかしたら、縄文時代も そう思われていたのかも知れませんね。 遮光器土偶の代表格という意味で、通称 「シャコちゃん」と呼んでいます。 この土偶は、「負のエネルギーを吸い 取る役割を担い、遠い宇宙からやって来 てこの地球に降ろされました。正と負のエ ネルギーバランスが乱れた時に、私は一 生懸命働きます」と言っています。今 地球上はバランスが乱れているので、この時代にこそ必要な土偶です。所持するだけでなく、磁場の悪い土地に埋めてもいいでしょう。

スピリチュアルに造詣のある方々から、柴谷浩二氏の土偶をご注文いただきます。つい最近は、そのような方から、次のメールを頂戴しました。少し長いですが、御紹介します。・・・・前回購入させていただいたミニ土偶3店セットは、発注後の製作なので時間がかかると思っていると、注文後すぐ妻が「5月19日に、来るか発送される」と感じたそうです。個人的にはもっと遅くなると思っていたのですが、その後御社から「19日発送、21日到着予定」の連絡があり、びっくり。その後、着払いのはずが元払いで19日に到着して、もっとびっくり。結局、妻が強く感じていた19日に届いてしまいました。ありがとうございます。3つの小さい土偶は、私が板柳、妻が亀ヶ岡、長男が玉清水と、当初から決めていました。私と妻は目的があり、長男は難色示すと思いましたがすんなり部屋のオブジェとして受け取ってくれました(びっくり)。もともと妻は目に見えないものを感じる体質のため、届いた瞬間、板柳が欲しい!すごいパワー!と興奮していました。ですが、板柳は私、妻は亀ヶ岡です。亀ヶ岡を受け取った妻は、宇宙とつながったと言っていました。ただ、もともとつながっていたそうです。更に加速して、体内デトックスなのか、嫌な夢を一度見たとうなっていました。もともと、この土偶は自分の所に来ることになっていた、とも言っていました。肌身離さず持っています。私は感じる体質ではないのですが、スピリチュアルなことに興味があります。板柳は聖地とつながるということで、神仏にご縁をいただきたいと思っている私にとってはこの土偶一択でした。手にしてから、まずご縁のある不動尊にまず連れて行きました。少し前に嫌な夢を見続けたことがあり、対策に(Amazonで評価の高い)オルゴナイトを枕元に置くようになって全く夢を見なくなった(思い出さなくなった?)最近だったのですが、板柳を枕元に置くと、また夢を見る(覚えている?)ようになりました。話すと長いのですが、私たち家族はもともと福島県大熊町(原発ドカン!のあそこです)に住んでおり、東日本大震災で避難して今の金沢に居を構えております。その、また見はじめた夢というのが、子供の頃よく遊びに行った近所の神社やお地蔵様の映像。一目見て、今もご縁をいただいているものと確信しました。更に、震災前に17年勤めていた勤務先のすっかり疎遠になって心苦しい思いをしている元上司や同級生が出てくる夢。もと故郷。といった、心の奥底にある縁やゆかり、心残り、聖地などが、夢となって板柳が間を取り持ってくれているのだなと感じました。板柳は、私は胸ポケットに入れて仕事中も携帯しております。今回注文した土偶は、妻は大きめの板柳をリビングのテーブルに置き、小さな板柳を携帯したいと言っています。恐らく、今回注文した土偶たちも、意思を持ってうちに来てくれるのだろうなと思っております。柴谷さんのことは、前回発注直前にホームページを発見した後に、過去のスピリチュアルな本の土偶インタビュー記事を見て、感銘を受けました。3千年の時を経て生まれ変わったことは、もちろん事実だと確信しております。柴谷さんにお話しする機会がありましたら、とても楽しみにしていることをお伝えいただければ幸いです。到着がとても楽しみです。時間はいくらかかっても結構です、どうぞよろしくお願いします。・・・

土偶3点セット
亀ヶ岡土偶
 高5.0×横3.5×厚1.5
 (全身) 
 ■商品コードT-02909■
 
玉清水土偶
 高4.0×横4.5×厚2.0
 (全身)
 ■商品コードT-02910■
板柳土偶
 高4.0×横4.5×厚2.8
 (全身)
 ■商品コードT-02911■

亀ヶ岡遮光器土偶
 (中型全身)
 高23×横17
■商品コードT-02901■
 
板柳土偶(箱別売り)
 巾15×丈20×厚さ11
 ■商品コードT-02903■ 

柴谷浩二プロフィール:1956年青森県五所川原市生まれ。夢野工房代表。中学時代に偶然出会った土偶に魅せられて土偶作家として遮光器土偶の複製を作り続け、日本中でその作品は高く評価されており、ファンが多い。また、柴谷氏のお母様が夢枕で見たことがきっかけで掘り当てた温泉として知られる「夢野温泉12代目社長として活躍しています。

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盆提灯の御注文が始まりました。新波の提灯.Vol005

手仕事専科には、新波の提灯として有名な田中提灯店があります。

栃木県内には、屋台がくりだす祭りが多い。屋台祭りの華は、夕暮れとともに行われる神社境内への繰り込みである。この祭りの華を演出するのが、提灯であり、満艦飾に提灯をともした屋台は、幻想的である。提灯の製作は、大きく分けると二つの工程からなる。一つは、竹籤を糸で括って形を作り、その上に和紙を貼って原型を作る作業、もう一つは、原型に家紋や文字を描く作業である。前者の作業をするのを張り子、後者を提灯屋といい、提灯屋は張り子が作成した原型を問屋を通じて購入する。田中家の提灯作りは、江戸時代に始まり、地元の延照院潮音寺住職より技術を伝授されたといい、現在の当主の田中梅雄さんは、4代目になります。田中家でつくる提灯は、すべて客からの注文生産であるが、主に祭礼、盆、贈答用のものである。祭礼用のものは、昔からある絵柄などを入れる。盆提灯は迎え盆に使用する家紋入りの弓張り提灯であり、贈答用のものは誕生祝い、開店祝、新築祝などに用いるものである。(隋想舎「下野の手仕事」より)

家紋入り弓張提灯「9寸」
 サイズ Φ24cm×35cm
■商品コード S-10001■ 
・九丸(九子弓張)
 
 サイズ Φ24cm×35cm
 ■商品コード S-10010■
特注の意匠でもお作り致します。
九丸「龍」(九子弓張)
 サイズ Φ24cm×35cm
 ■商品コードS-10010■
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2021年5月12日水曜日

萩田紀之の世界.SL大樹切り絵シリーズの複製画の紹介.Vol006

東武鉄道(株)は、SL大樹を下今市駅から、鬼怒川駅を日曜祭日等の特定日に日に4往復走らせています。詳しくは、東武鉄道のhp「SL大樹」でご覧ください。SL大樹の切り絵を作る由縁は、前回のブログに記しましたが、今回、我流趣味の切り絵作家萩田紀之の複製画のご紹介を致します。第2原画は、原画と同じ切り絵を作ります。最初に製作したものか、複製を切って作ったかどうかの違いだけです。1枚目は、いろいろと色紙を当てながら逡巡して作り上げます。いわば、汗と努力の結晶のような作品ですが、第2原画は、その苦労はありません。寧ろ、一枚目の難しかったところがスムースに進められ原材料等では同じですが、優れものでさえあります。複製画は、原画と同じサイズに落款を入れ、萩田特製の朱の額に入ります。手製ですので、むしろ安価と言えるでしょうか。

今回、初めての試みですが、量販を検討しました。東武鉄道の記念乗車証は、スタンプも押され、葉書サイズですので、市販の立て額を購入し入れて、飾るだけでも卓上を楽しませてくれるでしょう。それよりも少し大きく、A-5のサイズの複製画を作り、外径B-5の額に入れます。本物感を考えました。市販の朱(もしくは白)の額を使いますが、複製には、萩田の落款を入れます。市販の額を使いますので、初めての募集は、10個から対応することにいたしました。御注文がまとまり次第に製作いたします。ご覧ください。

お問合せ先 手仕事専科 http://tesigotosenka.com

・SL大樹A-5サイズ額入 SLシリーズから1点。
 
複製画 ¥3,000
 額サイズ概寸(木製)朱、又は白の額
 横24cm×丈18cm×高1.2cm
 ■商品コードS-45-001■
春、SL大樹の鼓動
 第2原画 
要御見積(\30,000~)
 複製画 ¥7,000
 額サイズ概寸(特性木製)
 横40cm×丈30cm ■商品コードS-45163■
機関庫と大樹、威風堂々
 第2原画
 要御見積(\30,000~)
 複製画 ¥7,000
 額サイズ概寸(特性木製)
 横40cm×丈30cm ■商品コードS-45167■
SL大樹、C11207
 第2原画
 要御見積(\30,000~)
 複製画 ¥7,000
 額サイズ概寸(特性木製)
 横40cm×丈30cm■商品コードS-45166■
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萩田紀之の世界・東武鉄道(株)のSLC11207とSLC11325.Vol005

実は、昨年の暮れにある女性から、はがきに切り絵を使いたいとお問合せがありました。個人的に記念の写真を切り絵にして、お友達に配りたいと。個人的な事であれば、版権の問題はないですよと回答したのを覚えています。しかし、本当は、東武鉄道の方で営業的なお話でした。今年になり、SLの季節の切り絵を製作し「SL記念乗車証」に使いたいと。そして、その枚数は、1種類が1万枚~2万枚の4種類(4シーズン)と言います。打合せから季節的に桜、紫陽花、向日葵、機関庫となりました。季節ごとのSLが走行する沢山の写真をお預かりしました。「撮り鉄」と言う言葉があることを知りました。鉄道写真を撮るマニアの方々を言うそうです。いずれも優れた撮り鉄の写真でした。新幹線や特急列車、名物の路線上の列車、そして、SLです。東武鉄道では、2種類のSLが走ります。C11207、C11325です。
4月が、春、SL大樹の鼓動。5月が機関庫と大樹、威風堂々です。この先の6月、7月は、請うご期待になります。
我流趣味の切り絵作家萩田紀之 http://tesigotosenka.com/garyukiriehagitanoriyuki.html
http://tesigotosenka.com
春、SL大樹の鼓動
機関庫と大樹、威風堂々
SL大樹、C11207
そういう私も東武鉄道のSLが、日光線を走っていることは、聞いてはいましたが乗車したことは一度もありませんでした。この話を聞いて、一度は乗車しなければと心に決めましたが、なかなか機会がなく、先日に初めて乗車しました。
流石に身近に見るSLは、迫力があります。高倉健の映画「ぽっぽや」と言う映画をを知ってはいましたが、SLに愛着を持つ鉄道員の気持ちが分かりました。石炭貨車を後ろに従え、石炭を炊き蒸気で走ります。そのシューシューと言う力強い音とピーと言う空気を破る汽笛は、旅愁を誘います。それが暗闇を走る夜汽車なら尚更でしょう。
下今市駅から乗車し新高徳駅の手前の大桑駅でスペイシアの待ち合わせをする鬼怒川駅までの約40分間ですが、田園の中や住宅街を走り鬼怒川鉄橋を渡ります。鬼怒川は、深い峡谷で広い河幅に沢山の水を貯えて、遥か下を流れます。鬼怒川駅に近づくと民家を身近に見るので、インドやフィリッピンの民家を繰り抜けて走る鉄道の印象を持ちました。
駅の鉄道員は、格好いいですね。私の友人に国鉄員がいましたが、彼はモテモテでした。既に結婚していて大宮駅のホームに立っていたのですが、通勤の見知らずの若い女性から、お付き合いして欲しいの声を掛けられたと言います。白い肩章のついたシャツに駅員の帽子、指先確認をする凛々しい姿は、美しい。
車中では、記念写真撮影があり、鬼怒川駅に着くまでに現像されて、配られます。有料ですが、撮られたら買わない訳にはゆきません(笑い)。車両アテンダントの女性が、明るく接してくれました。記念乗車証に日付スタンプを押してくれました。切り絵の話をしようと誘惑にかられましたが、そのままに受け取りました。記念乗車証は、機関庫(機関庫と大樹、威風堂々)の切り絵でした。
下今市駅にあるSL展示館、転車台広場は、子ども達には、人気の施設です。SL展示館に既に納品した2枚の切り絵が掲示されていました。美人の若い女性スタッフが案内してくれました。転車台は、3車両ですが、私が子どもの頃に東北本線白河駅で見た記憶があります。最近では孫兵衛の好きな機関車トーマスで見ていますので、直ぐに分かります。何故か懐かしい光景です。
当日は、日曜日からか子ども連れのお客様が多く、東武ワールドスクウェアで降りられていました。楽しいSLの旅を満喫しました。
記念乗車証です。
機関庫と大樹、威風堂々
C11325です。
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萩田紀之の世界・神輿Vol004

こちらの作品は、昨年のテレビ朝日の人生の楽園をご覧になった方からのご依頼でした。今では、手仕事専科の人気工房です。神輿の屋台総代記念に作ろうと更に、神輿の詳細の画像も幾枚も送られてきました。この作品は、我流趣味の切り絵作家萩田紀之の才能を引き出しています。随分と御注文を取扱いましたが、この切り絵は逸品と言えるでしょう。ひとつは、色遣いに秀でていることです。神輿の旗の色や法被と地面に射す光、背後の神社と大木の黒色との対比、とても印象深く表現しています。もうひとつは、描写力です。写実力とも言いますが、線と遠近感の表現が巧みです。写真からフリーハンドでトレースするのですが、その力が素晴らしいと思います。ただ、彼の切り絵の基本は、頂戴した画像(写真)のトレースです。想像して描く部分もあるのですが、悪までも写実です。ですので、合成写真の影と形状の中心線が異なるような画像では、修正が難しいように思います。ひとの感知能力と言うのでしょうか、形状が可笑しければ、直ぐに分かります。近いうちに彼の切り絵画集を作る予定でおりますが、その筆頭に来る作品です。ご覧ください。

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2021年5月11日火曜日

大正レトロの宮染・・・・シリーズ①.宮染中川染工場Vol002

手仕事専科には、宮染・中川染工場があります。注染の江戸手ぬぐいになるのですが、小柄手ぬぐいと言います。大正レトロと表現していますが、そのユニークな小柄が、特徴的です。豆絞り市松麻の葉うろこたてわくかまわぬ松葉唐草の模様です。

豆絞りという手拭いの代表的な柄は、一見すると、西洋柄の水玉模様ドットに見えます。しかし、豆絞りを良く見ると、不揃いの豆粒が、縦に正しく繋がって並んでいます。それは、子孫が途切れずに何世代も繋がっていきますようにと、子孫繁栄の切なる願いがこもっているのです。  

・豆絞 紺地/白抜き ¥800
小柄手拭い
■商品コード S-24N-01■

市松模様(いちまつもよう)とは、格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配したチェック柄の模様です。江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が舞台「心中万年草」で小姓・粂之助に扮した際、白と紺の正方形を交互に配した袴を履いたことから人気を博し、着物の柄として流行したことから、「市松模様」「市松格子」「元禄模様」などと呼ばれるようになった。そのため、家紋や名物裂など江戸時代以前から存在するものは石畳模様と呼ばれる。英語では主に「チェッカー盤柄」を意味する語で呼ばれる。フォトショップなどのグラフィックソフトウェアにおいて、画像の一部が透明である事を示すために市松模様が表示される物が多い。    

・市松 紫  ¥800
小柄手拭い
■商品コード S-24A-07■

麻の葉文様は日本独自の文様で、正六角形を基本とした幾何学文様です。名前の由来は文字通り「麻」の葉の形を連想する事から名づけられました。古くは平安時代の仏像の切金文様のなかや、鎌倉・室町時代の繍仏(刺繍によって仏像や菩薩などをあらわしたもの)のなかにみられます。また、麻は丈夫ですくすくとまっすぐに伸びることから、子供の産着に用いる風習があった。着物に限らず帯や襦袢、袋小物に頻繁に用いられました。江戸の文化・寛政年間に歌舞伎役者の岩井半四郎が「八百屋お七」に、嵐璃寛が「お染」役に麻の葉文様の衣装をつけ大流行しました。それ以来鹿の子絞りの麻の葉文様と黒繻子を組み合わせた昼夜帯などは町娘役に欠かせない文様となり若い娘の代表的な柄となりました。

・麻の葉 槐     
¥800
小柄手拭い
■商品コード S-24N-19■
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2021年5月10日月曜日

会津木綿見本帳ほ版のご紹介.山田木綿織元Vol006

いつもながら、会津木綿見本帳は、人気です。50種類の会津木綿を横18.5cm×縦6.5cmに切取り、束ねたものですが、会津木綿から、和雑貨を作られる方には、重宝です。

今朝ほど、山重 山田木綿織元の山田悦史社長に縞模様のことを教えていただきました。織物の基本は、整経になります。縦糸と横糸で織る訳ですが、縦糸はおよそ350m、それに横糸をシャトルで30万回往復して編上げます。縦糸は37cmの幅になるのですが、凡そ864本と言います。いろいろな縞柄によって、縦糸を準備するのですが、それが一番大変だと言います。自染めもするのですが、現在は、他の糸染め工場より、染め上げた糸を仕入れます。それが、先方の都合から遅れたり廃版となってしまい、予定通りに揃わずに織り上げられません。横糸はシャトルに巻き取り、1cm織上がるのに18本~20本となり、300mですので、30万回往復すると言います。ここにポピュラーな鰹縞・品番610番ですが、4種類の柄で織上がります。一番濃い青縞が38本×6回、次が36本×6回、更に36本×6回、最後に一番薄い青が34本×6回です。縞柄は、基本6回の繰返しになるのが、一般的です。幅広の縞のものは、5回~4回の繰り返しです。山田社長に伺うと昔から使われる古い柄も入れると300種類ほど柄があると言いますが、定番としていつも織り上げているのは、約100~200種類だといいます。見本帳は、それらの一般的な柄ものです。お客様のご要望で弊社で準備しておりますが、縞柄の見本(設計図)があるのですが、縞帳と言います。次回、その縞帳を見せていただこうと思います。秘伝になるでしょう。

この度、会津木綿見本帳ほ版が、準備出来ました。1柄1柄と揃えてゆくとその縞柄が、輝いて見えてきました。山田木綿織元の先輩方が、苦労して作ったデザイン・意匠だと思うと愛おしくなってきました。ご覧ください。

会津木綿見本帳ほ版

縞612番

縞810番(フジ色)
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乱れ編み(小)の御注文からの反省。宮本工芸Vol005

手仕事専科では、(有)宮本工芸は、人気のあけび蔓細工の工房です。数日前にメールで「乱れ編み(小)」の御注文が入りました。22,000円(税別)の商品です。シャープな感じの手篭ですが、一般的にはホラ編手篭が人気ですので、それ程の忙しい商品ではありません。造るとしたら1か月一寸で仕上がると言っていました。丁度、在庫がなく、同じタイプで林檎農家の方の編上げる乱れ編み(小)が、在ったことから、替わってお勧めしました。それは、ベテランの方の商品で、hp上でご案内している職人の師匠にあたる方です。ゆったりとした編み上がりでグニ手の持ち手も笊口も素晴らしく確りと編上げてあります。宮本工芸の武田店長のいうのには、ゆったりと編上げているが、無駄なく蔓材を使い、確りとした商品だと言っていました。私の目から見てもベテランの作ったという言葉がそのままに当てはまる商品です。

お客様の回答は、今回は時間がかかりすぎるので、見合わせますとのことでした。こちらのお勧めの商品も何らコメントは有りませんでした。見合わせる理由は、他にありそうです。残念ながら、それ以上の理由は分かりませんでした。長年商品販売に関わってきた益子陶器(株)の篠原里子さんのことばに「お客様は色々だからね。」があります。そのお客様の好みも購入する目的も千差万別です。私達商品に関わる者の「優れた商品」が、そのままに商品の価値基準「尺度」になる訳ではないのです。商品の魅力「価値」には、いろいろな要素があります。1.商品の精度(優れもの) 2.価格(P/V) 3.需要(必要度) 4.タイミング(お金の持ち合わせ、出会い) 5.雰囲気(状況) 6.他  思い付くままに書き出しましたが、そのようなものだと思います。得てして、1.良い物(優れもの)を筆頭に持ってきますが、購入するという行為の必要要素ですが、決定的要因ではありません。

今回の乱れ編み(小)をご紹介します。何方かにご縁があると良いのですが。

乱れ編み(小)林檎農家職人制作
乱れ編み(小)
宮本工芸の職人制作
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