2012年3月23日金曜日

花巻の小田島民芸所を訪ねました。

花巻市には、「忍び駒」「獅鹿踊り」「黄金牛(金のべこっこ)」等の民芸品を作られる小田島民芸所があります。遠野市の後に訪ねました。突然でしたが、丁寧に対応して下さって、楽しく時間を過ごしてまいりました。小田島民芸所は、現在なさっている関恵子さんの御両親が始めたもので、それを継承されています。どちらもそうですが、後継者がいないことが、悩みのようでした。

それぞれの民芸品の謂れや作り方などの歴史を教えていただきました。
「忍び駒」は、花巻の円方寺観音(馬頭観音)の伝説に縁結びの使者として伝わる藁の駒で、人目を忍んでお供えし(忍び駒)祈願成就の時は美しい布や鈴を付けてお礼参りをしたということです。1966年(昭和41年)には年賀切手の図案に採用されて居て、形もすてきなものです。材料が藁でもあるので、結構大きなものでも価格は、それほどではないとのことでした。一番感動したのは、縁結びを忍んで祈願し、祈願成就の後に再度御礼に供える点でした。
人の縁は、有意の物です。サイコ・サイコバネティクスからも「気持ちを願かける行為」は、成就するものと思います。
  また、古来岩手(南部藩)は産金国として栄え、その砂金や塩の道の物資運搬などに南部牛が活躍し、その南部牛の象徴的民芸品だそうです。「金のべこっこ」は、かつては、木彫のものだったといいますが、小田島民芸所さんでは、張子のべこで作られています。手仕事専科でも赤べこがあります。
青森にいたときに南部藩の荷物が、鹿角を越えて、八戸や青森に運ばれたことをどちらかの文献で見た記憶があります。それが、「金のべこっこ」だったのだと思います。
また、「獅鹿おどり」は、民俗芸能では、良く演じられる姿です。岩手県の無形民俗文化財に指定されている民俗舞踊で勇壮な太鼓踊り(春日流)を和紙で表現して居るといいます。岩手には、実のたくさんの獅鹿踊りがあります。民芸品は、民俗芸能とも一対の物なのでしょうか。私の師の元栃木県博物館学芸部長だった尾島先生の研究題材に触れることは、感慨深いものがあります。
また、和紙の張子の干支人形もありました。 干支人形は、遠い昔から人間社会に欠かす事の出来ない神様として人の運勢を十二種類の干支に託し時を刻み福運を運んでくれる縁の深いものだということでした。   
これらの紹介文章は、小田島民芸所さんのホームページを参考にさせていただきました。今回の南部の旅は、私に何らかの考え方をもたらせてくれるものと感じています。後継者問題は、どちらの手仕事でも同じです。現代経済・社会の中では宿命的なことですが、文化を継承するということは、これらのことに学問的に人間の魂の問題として、何らかの意義を与えることが出来るのではないかと思います。下野・会津・津軽 手仕事専科の存在価値は、それらの点に「存在価値を求め、対応すること」なのかと思います。
小田島民芸所さんを写真でご紹介します。
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