2011年9月16日金曜日

人気の宇都宮「黄鮒伝説」について

 「下野・会津・津軽 手仕事専科」には、ふくべ洞という人気の民藝品をつくられる工房があります。幾度かこの「手仕事専科のブログ」で取り上げましたが、干支の下野土鈴をつくられており、また、ふくべを使った魔除け面の体験学習が人気です。6月~7月、9月から11月にかけて、日光や鬼怒川に泊まられる中学生や小学生の体験学習のふくべ細工を一手に引き受けています。宇都宮市内の大通りにお店をかまえる郷土玩具ふくべ洞は、今でも宇都宮の顔として人気のお店です。

 最近人気が出ているのは、「宇都宮の伝説黄鮒」です。干支の下野土鈴は、来年度が辰なので、今でも継続してご注文がございます。伝説黄鮒は、張り子と土鈴との2種類があります。宇都宮は、二荒山神社を中心に起こった歴史のある街ですが、その縁起から黄鮒伝説をご紹介します。
(縁起)
きぶな(黄鮒)とは栃木県宇都宮市郷土玩具です。
 宇都宮市には「昔天然痘が流行った時に、黄色いフナが市中心部の田川で釣れ、病人がその身を食べたところ治癒した」という伝説があります。そのフナを模した縁起物です。長さ約30センチメートルの細い竹竿に吊り下げられた張り子。頭部は赤色、ひれは緑色、胴体が黄色と色鮮やか。きぶなを食べた人は病気にならなかったが、きぶなを釣るのは難しかったため張り子を作って正月に軒下に吊るしたり神棚に供えたりしたのが始まりだそうです。
 昔は宇都宮市新町の農家の副業として多くの人が制作していましたが、その後浅川仁太郎(1906年1月30日生)と次男の浅川俊夫(1945年12月25日生)の2人だけが技術を継承しました。その後はふくべ洞の小川昌信が技術を継承しました。
 
 制作の手順をおおまかに記すと、きぶなの木型に和紙を張りつけて1日半ほど乾燥させる。きぶなの腹部を切って木型を取り出して切り口に紙を張る。ニカワできぶなのひれを付け半日ほど乾燥させてからひれを整型する。胡粉をぬり半日ほど乾燥させる。赤・黄色などの絵の具で着色する。
 今では、宇都宮の黄鮒といえば、ふくべ洞の小川さんの作る黄鮒です。経済の優先する現代社会で民芸品を唯一継承している小川さんの徳と言えるでしょうか。

ふくべ洞店主、小川昌信さん。
郷土玩具「黄ぶな土鈴」
(左)中 ¥945
  サイズ 丈9cm
 ■商品コード S-15027■
 (右)大 ¥1,260
  サイズ 丈12cm
 ■商品コード S-15028
郷土玩具「黄ぶな」  ¥1,680
 ■商品コード S-15029■
二荒山神社の正月の縁日にそなえてつくります。
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