手仕事専科では、(有)宮本工芸は、人気のあけび蔓細工の工房です。数日前にメールで「乱れ編み(小)」の御注文が入りました。22,000円(税別)の商品です。シャープな感じの手篭ですが、一般的にはホラ編手篭が人気ですので、それ程の忙しい商品ではありません。造るとしたら1か月一寸で仕上がると言っていました。丁度、在庫がなく、同じタイプで林檎農家の方の編上げる乱れ編み(小)が、在ったことから、替わってお勧めしました。それは、ベテランの方の商品で、hp上でご案内している職人の師匠にあたる方です。ゆったりとした編み上がりでグニ手の持ち手も笊口も素晴らしく確りと編上げてあります。宮本工芸の武田店長のいうのには、ゆったりと編上げているが、無駄なく蔓材を使い、確りとした商品だと言っていました。私の目から見てもベテランの作ったという言葉がそのままに当てはまる商品です。
お客様の回答は、今回は時間がかかりすぎるので、見合わせますとのことでした。こちらのお勧めの商品も何らコメントは有りませんでした。見合わせる理由は、他にありそうです。残念ながら、それ以上の理由は分かりませんでした。長年商品販売に関わってきた益子陶器(株)の篠原里子さんのことばに「お客様は色々だからね。」があります。そのお客様の好みも購入する目的も千差万別です。私達商品に関わる者の「優れた商品」が、そのままに商品の価値基準「尺度」になる訳ではないのです。商品の魅力「価値」には、いろいろな要素があります。1.商品の精度(優れもの) 2.価格(P/V) 3.需要(必要度) 4.タイミング(お金の持ち合わせ、出会い) 5.雰囲気(状況) 6.他 思い付くままに書き出しましたが、そのようなものだと思います。得てして、1.良い物(優れもの)を筆頭に持ってきますが、購入するという行為の必要要素ですが、決定的要因ではありません。
今回の乱れ編み(小)をご紹介します。何方かにご縁があると良いのですが。
乱れ編み(小)林檎農家職人制作 |
乱れ編み(小) 宮本工芸の職人制作 |
■下野・会津・津軽の四季風景 ■下野・会津・津軽の歴史街道 ■和美との生活・和美空間 ■伝統的食品のブログ