2018年5月15日火曜日

岩木山・白い冬の飛翔--貴田洋子

第57回現代日本工芸美術展が、上野の東京都美術館で開催されました。
4月18日~26日の短い期間でしたが、19日に訪れました。
手仕事専科には、現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子氏を紹介しています。彼女の作品が、出展されていたからです。
貴田洋子氏は、弘前の大鰐のご出身ですが、一目で津軽美人とわかる美しい方です。

津軽には、7年程過ごしました。
ホテルのプロパーとしてでした。
りんごで豊かな相馬村にできた第3セクターの施設です。
現、弘前市「星と森のロマントピア」ですが、天文台、スキー場、テニスコート、温水プール、天然温泉、キャンプ場、遊具、コテージ、ホテル等を有するテーマパークでした。
40代の働き盛りでした。
毎日が忙しく、本社と勤務地との板挟みで、ストレスも半端なくありましたが、それでいて楽しい毎日でした。
今振り返ると人生で一番楽しい時を過ごしていたのかもしれません。

美男美女を表した言葉に「相馬男に目屋女」という言葉があります。
長谷川和夫ばりの男性が、沢山いましたし、本当に美しい女性が、りんご畑の作業をしていました。
日除けに真深く被ったツバ広の帽子から覗く目がチャーミングで、その覆いをとると小顔の色白で美しい顔立ちの女性が現れました。
不思議です。
津軽は、昔から米どころで飢饉の度に京や大阪から美しい女性が売られてきたからとききましたが、どうでしょうか。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子 http://tesigotosenka.com/kidayouko.html
「岩木山・白い冬の飛翔」の作品を前に
貴田洋子さん
白い岩木山が、どっしりと刺しています。
地平には、こぎんの模様が美しいですね。
錦糸をつかっています。
星と森のロマントピアからは、
正面にこの姿の岩木山を望みました。
朝に夕に毎日眺めた雄姿です。
ほんとうに「どっしり」とした姿!
春まじかの冬の岩木山。
飛翔する八咫烏
八咫烏とは
http://tesigotosenka.com/pic/AC-04pic/AC-04-03.html
もどこ
伝統的なもどこ(文様)は、抽象化されて、
楽しい美しい形になります。
伝統的、古典は、力を持ちますね。
中途半端な意匠では、敵わないものを感じます。
この度の彼女の作品は、「岩木山・白い冬の飛翔」です。
伝統的に伝わる技術のこぎん刺という刺し模様の美しさから、美術工芸にまでされた方ですが、意匠だけでは、飽きが来ます。
 油絵や他の彫刻等と刺し子の美術工芸ちがいを感じます。
刺し子から、色、デザイン、奥行き、刺し模様の面白さなど、いくつかの要素を持ちます。
貴田洋子氏の色の時代、八咫烏の登場、そして、次は、何になるのかが、気になるところです。
タペストリー
津軽 白い冬
http://www.geocities.jp/hwfhb259/pic/AC-04pic/AC-04402.html
第57回現代工芸展出展作品のモチーフが、
津軽 白い冬です。
とても素敵なタペストリーになりました。
現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子  http://www.geocities.jp/hwfhb259/kidayouko.html
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
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