2011年10月6日木曜日

「起上り小法師」の山田民芸工房を訪ねました。

先の日曜日に会津若松の「山田民芸工房」を訪ねました。山田民芸工房は、4代目山田利正さんと、ご長男の5代目賢治さんとが、作られています。会津の手仕事に限らず、手仕事は、農閑期の冬に農家の副業としてなされていたものや下級武士の内職としてなされていたものが、多いのですが、山田さんによりますとこの「起上り小法師」は、会津で一番古く、当時の会津藩主蒲生氏郷公が、藩中無役の武士に生計の道を与えるために京都から職人を呼び、普及させたと言います。正月の10日の市に合せて、作り大いに繁盛したと言います。

それが、近年になり観光地土産として、随分あちらこちらで販売されるようになり、とくに今年の東日本大震災以降「復興!・起上り小法師」として、ブームになっています。
ただ、他に出回っている起上り小法師と比較すると、全く違うものでした。形も表情も完成度も・・・・。他に出回っているものは、機械的に作られており、圧縮の張り子であり、顔も形も規格品でした。けれども「山田民芸工房」の「起上り小法師」は、手づくりの風合いが、勝ってまったく異なるものでした。”民芸のもつ癒し”と言えるものでしょうか。

友人にそのことを話すとそれは当然だと言います。彼は、サトート建築設計事務所の一級建築士ですが、1000棟以上の家を設計し、上棟しています。「建築業界も全く同じだよ。殆どの人は、大手メーカーの規格化された家を求め、一部、ほんの数パーセントの方々が、建築設計士を利用している。それを選ぶのは、御客さまだから。」と。
「起上り小法師」についても、まったく同じことでした。GAZOO MURAという雑誌のプレゼント品に数万個という起上り小法師が、全国に出回りました。私の近くにも沢山見かけましたが、「山田民芸工房」の物ではありませんでした。

「和美との生活」を提唱し、日本の伝統工芸・民芸品を残そうと考えておりました。そして、スローライフ、「生活の質の価値の認識」を考えようとしていますが、それらに共鳴してくださる方々が、私のお客様といえるでしょうか。日本の食も”おいしい”が、キーワードですが、その本来のもつ”食=人の身体を造る”という原点を見るのも重要だろうと思います。同じことのようです。
山田賢治さんは、生業としての張り子の「起上り小法師」「風車」「初音」を作られています。そして、非常に愛情をもっておいででした。
近々、「下野・会津・津軽 手仕事専科」に99番目の工房として、アップします。
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