2020年12月21日月曜日

コロナ禍の日光下駄山本政史の挑戦.Vol004

コロナ禍で、全ての観光産業が打撃を受けています。ここ日光も同じです。日光下駄山本政史は、木彫りの里センターで毎日実演販売をしていますので、お客様の動向は身近に感じるでしょう。私のサイト手仕事専科にご注文となります。2カ月~3カ月先待ちでお届けできるのですが、奥様と二人で対応しています。それでも殆どの工程を山本政史さんが作り、奥様は時折に草履部分を担当しています。団体のお客様が減りましたが、それだけではありません。日光下駄は手作りであることから高額と言えるでしょうか。1客3万円~5万円程になります。一般的な木綿の鼻緒で生成りの竹皮、二枚歯だと28,000円程になります。それに好みの染竹皮(8,000円)、台木を焼き(1,000円)、鼻緒を印伝(10,000円)などにすると47,000円となります。日光下駄は拘りの方が求めます。嘗て昭和の宰相吉田茂は、下駄は日光下駄しか履きませんでした。手仕事専科の「和美との生活」は、拘りです。価格が安いから、ブームだからが、理由ではありません。日光下駄が好きだからです。日光下駄の伝統からの機能性の素晴らしさに惚れ込んだ方が、お求めになるのです。

今回山本政史さんから、お電話がありました。今回ブームとなっている鬼滅の刃で着られている炭次郎の柄、彌豆子の柄を鼻緒に使って作ってはどうかと言います。私達の知る柄の和名は、「緑と黒の市松模様」「ピンクの麻の葉模様」「オレンジと青の亀甲模様」です。果たして彼のアイデアが、活きるかどうか。楽しみです。鬼滅の刃は、興行収入が300億円を超えるという人気アニメです。二人の柄を使ったグッズが流行りと聞きます。今回作った日光ぞうり下駄は、柳の下の泥鰌二匹目となるでしょうか。

日光下駄山本政史
オレンジと青の亀甲
ピンクの麻の葉
緑と黒の市松
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下駄の履き方は、踵から着地するように履くのがコツです。親指から、体重をかけてつんのめるように履きますと台木の前側が減りますし、鼻緒が伸びてしまいます。鼻緒は、指で挟んで引っかけるように履くのが良いそうです。今回の鼻緒は、スッキリとしたぞうり型の形に古来からの和模様の市松、麻の葉、亀甲ですが、似合っております。踵が一段下がっており、土踏まずに刺激を与えることから、また、足指で引っかけて履くのがコツですので、姿勢もよくなり、健康的な履物です。
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