ひとつは、原山織物工場・はらっぱさんともう一つが山重山田木綿織元になります。
手仕事専科では、当初原山織物工場さんとお取引がありましたが、もう随分となりますが、一度廃業されました。その後に「はらっぱ」として、再生いたしましたが、営業内容が合わずにお取引ができませんでした。
原山織物工場さんの後にお取引ができたのが、現在御取引先の山重山田木綿織元です。
おなじ会津木綿ですが、縞柄の種類が異なります。
無地の色についても特徴があり、微妙に色味が異なります。
原山さんの縞柄は、幅広の縞で色の組み合わせも現代的な感覚でモダンな印象を持っています。
お取引当時にその柄でジャケットとベストを作りましたが、縞柄が、現代風だったからと思います。
しかし、山重山田木綿さんの縞柄は、細幅のものが多く昔から伝わる縞柄の印象を受けました。
どちらに分あるのかはわかりませんが、機織屋の個性と言えるでしょう。
会津木綿見本帳は、山田木綿織元さんとお付き合いが始まり、見本を求められるお客様が多いところから、手仕事専科で作ることにしました。
1片の大きさは、18cm×6.5cm。
1mの切売木綿地から約30枚を取ることができます。
50種類の見本切れを揃えて、一冊とします。
現在、見本帳一冊を1,800円(税別)で販売していますが、妥当な価格と思っています。
当初は「い版」から始まりましたが、現在は「に版」となり4冊目。
会津木綿と出会い10年。
慣れてくると当然品番の風合いも生地の感触も分かるようになりました。
私には当然ホームページの布地画像を見ただけで、布地印象がわかりますが、初めての方は、直接手に取って確かめたいようです。
和物雑貨を作る方にとってその気持ちはわかります。
この度の「に版」制作では、品番と柄の印象を確かめながらの作業となりました。
鰹縞は、532番、587番、609番、610番、612番そして、631番があります。
それぞれに縞の幅の違いになりますが、人気の意匠です。
また、ひとつは整経の縦糸は同じですが、横糸の違いだけで数種類ありました。
横糸は、黄色、淡い青でした。
今回気に入った縞柄は、815番の幅広の黒白の縞でした。
ヤクザな人が身に着けるに似合うジャケットの縞柄です。
山重山田木綿は、明治38年の創業ですが、会津地方は織物業として最盛期を迎えて賑わっていたと言います。当時は地域差があり猪苗代縞、南会津縞、西会津縞、青木縞がそれぞれに特徴をもち人気だったと言います。
地縞というのでしょう。
今回作った50種類の縞柄の見本ですが、それぞれに機織担当者が知恵を絞り人気を得る縞柄を工夫した歴史をもつ柄ではないかと思いました。
ひとつひとつを見るとそれぞれに素晴らしい柄だと思えてきます。
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