2021年10月25日月曜日

糸あそび工房からの学び.VOL004

昨日は、手仕事専科糸あそび工房に2021年作品の写真撮りで伺いました。那須高原の糸あそび工房・Angers Nasu(アンジェ 那須)の東出玉美さんとは、もう10年以上のお付き合いになりますが、時折に伺っては、糸の整経の面白さを伺ってまいりました。那須塩原市青木に住む東出玉美さんは、着物コンサルタントとして、長年ご活躍された方です。もう既にリタイアされていますが、全国津々浦々の布について、知らないことはない博識で、着物や布について、教えて貰いました。糸をブレンドする「整経」という言葉があります。そのブレンドの感性は、彼女自身が、長年着物に関わることで修得し学んだものに違いありません。東出さんは、いろいろの糸をブレンドし織るのですが、一種類の糸を一束の糸にするのと、何種類かの同系色を一つの色として束ねるのとでは、色の深みが異なります。今回拝見した2021年の「マフラー、ストール、ベスト」の作品は、色の配分と構成のバランス(デザイン)と糸への拘りとが素晴らしいものでした。 彼女は、隣に持ってきる糸が、難しいといいます。お互いに干渉しあうことから、単純ではありません。更にシルクをウールに混ぜるのですが、引っ掛かりがあり扱いが倍以上に大変になります。しかし、織あがった布は、光沢があり、手触りも凛として異なります。また、織り方の工夫もあります。引き返し織りや斜め織り、縦引き返し織りなどですが、杼(シャトル)を3本も4本も使います。彼女は、その拘りと工夫を「糸あそび」と称しています。まだまだ糸あそびが、続くようです。この2年ほどは、コロナ禍から、販売のご案内を止めています。通常であれば、ファンの方で瞬く間に無くなるのですが、人を呼ぶことに躊躇いがあります。私の通販で、全てをご紹介販売したいと思っています。彼女の拘りの「糸あそび」の作品をご覧ください。

※シャトル(シャットル、shuttle)あるいは杼(ひ)とは、織物を織るときに、経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと・ぬきいと)を通すのに使われる道具である。

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