2021年10月25日月曜日

拘りのマフラー.糸あそび工房.Vol002

手仕事専科は、手仕事の工房をご紹介しています。私の住む那須塩原市の青木に住む東出玉美さんは、長年呉服のコンサルタントとして、全国のデパートの展示に関わってきました。会社をリタイアしてからは、その色彩感覚を生かし手機織を楽しんでいます。那須高原の糸あそび工房 Angers Nasu(アンジェ 那須)です。私は、彼女から初めて整経という言葉を教わりました。通販を始めた10数年程前です。

会津木綿の山田木綿織元では、豊田自動織機をつかい木綿布を織りますが、縞柄は、着尺の幅が38cm、864本の整経の妙です。それを東出さんは、縦糸一束にいろいろな色をブレンドします。赤も、色々な赤があります。赤、金赤、紅赤、紅色、一近染、薄紅、暗紅色、退紅色、今様色、韓紅色、真紅、朱色、潤朱、洗朱、丹色、真緒、鉛丹色、黄丹、臙脂、東雲色、茜色、緋色、浅緋、深緋、・・・・。39種類の色が出てきました。しかも絹であったり麻や木綿、芭蕉布などとなると夫々に肌触りも異なります。絹は、柔らかく光沢があり出来上がりは良いのですが、取り扱いが大変だと言います。細い糸が引っ掛かり直ぐに絡んでしまうからです。更に、デザインがあり編み方に技巧があります。シャトル(シャットル、shuttle)あるいは杼(ひ)とは、織物を織るときに、経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと・ぬきいと)を通すのに使われる道具です。横糸となる杼(ひ)が、一つであれば平織となり簡単ですが、3つも4つも使うことで、色々な組み合わせとなります。カラフルな色遣いは、その数だけ杼(ひ)を使うことになります。色の妙は、それぞれの糸の組合せがあります。隣に持ってくる糸により、互いの色を引立たせることもありますが、喧嘩をしてしまうこともあるからです。グラデーションは、面白いのですが、デザインと色の組合せの妙が、東出さんの楽しみになります。材料糸の吟味と組合せ、デザインです。道の駅で見かける商品と比べると価格も異なるかと思います。「一品物」一点一点の作品です。良い物との出会いは、一度きりです。他には御座いません。2021年秋版を是非ご覧ください。

那須高原の糸あそび工房 Angers Nasu(アンジェ 那須)

マフラー
縦引き返いし織 茶と黒
マフラー 
ブルー横編み 蝶々
マフラー
短冊(ループ糸)黒とグレイ
マフラー
カラフルやたら織
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