先日は、工房間方の菅家藤一さんを訪ねました。
数日前の寒気から、村への一本道も細い河川も美しい雪化粧に覆われていました。
久しぶりに会う菅家さんは、なぜか若返ったように見えました。
作業場も綺麗に整頓されていて、私を迎えてくれました。
春先のTVを見ての御注文で、30個近い数が、入りました。
TV効果は、驚きです。
しかし、マタタビの材料が切れてしまい作れません。
そこで、今秋のマタタビ材の予約を受けることにしたのですが、今では、50個を超える数になっています。
年内には、いくつかが出来て、1月には、全て、納められる予定だといいます。
マタタビは、猫にマタタビの「マタタビ」です。
節の間の枝を使います。
皮を剥いで、4つに裂いて、厚さを半分に割いて厚みを揃えます。
マタタビの材料は、間方の近くの山には、沢山生えています。
彼は、山を育てるといいます。
マタタビの切り株からは、素姓の良い枝が、何本も芽を出して、数メートルも伸びます。
3年過ぎると枝分かれするけれど、3年目が一番熟成して、細工ものには、適しているといいます。
切取らなければ、素姓の良い材は、芽も出しませんし、そだちません。
工房間方は、菅家藤一さんが、近在の老人たちに編み方を教えて、組織しています。
菅家さんは、63歳ですが、作り手で一番若い方は、75歳、そして高齢の方は、94歳になります。
高齢の方は、マタタビの材料取りで、山に入ることが出来ません。
菅家さんが、採ってきたものを彼らに準備してあげることになります。
「帆待ち」という言葉を知っていますか。
田舎では、帆待ち稼ぎといって、本業以外のアルバイトの仕事のことを指しています。
漁師が、船の帰るのを待つ間にするアルバイトとの仕事のことです。
介護保険料から、老人の手に入るのは、精々、4万円程度でしょうか。
帆待ち仕事のマタタビの米研ぎ笊では、1カ月で、年金と同じくらいの収入となります。
孫への小遣いにもなるでしょう。
しかし、後継者が、いません。
一番若い方が、75歳ということから、分かります。
社会的な変化が、もたらしています。
奥三島編組協議会や友の会の活動が、それらをサポートしています。
菅家藤一さんのような、情熱を持つ方々の活動によるのかと思います。
下野・会津・津軽のブログ」は■ショッピング>日本の民芸/「下野・会津・津軽 手仕事専科」のブログです。
数日前の寒気から、村への一本道も細い河川も美しい雪化粧に覆われていました。
久しぶりに会う菅家さんは、なぜか若返ったように見えました。
作業場も綺麗に整頓されていて、私を迎えてくれました。
春先のTVを見ての御注文で、30個近い数が、入りました。
TV効果は、驚きです。
しかし、マタタビの材料が切れてしまい作れません。
そこで、今秋のマタタビ材の予約を受けることにしたのですが、今では、50個を超える数になっています。
年内には、いくつかが出来て、1月には、全て、納められる予定だといいます。
マタタビは、猫にマタタビの「マタタビ」です。
節の間の枝を使います。
皮を剥いで、4つに裂いて、厚さを半分に割いて厚みを揃えます。
マタタビの材料は、間方の近くの山には、沢山生えています。
彼は、山を育てるといいます。
マタタビの切り株からは、素姓の良い枝が、何本も芽を出して、数メートルも伸びます。
3年過ぎると枝分かれするけれど、3年目が一番熟成して、細工ものには、適しているといいます。
切取らなければ、素姓の良い材は、芽も出しませんし、そだちません。
菅家さんは、工芸館の館長を7年間 勤めたといいます。 そのことから、全国工人祭りを充実させて 現在の基礎を作ったといいます。 |
マタタビ米研ぎ笊の底です。 編み方に技術と技能を要します。 そこは、7廻り半といいます。 そこの広さも5列とも7列ともで決まります。 |
確りとしたマタタビ米研ぎ笊です。 間方の人たちは、1日で1個作ります。 菅家藤一さんは、2個作ります。 「なんで?」と言われるそうですが、 手早なことと段取りがそうさせるのでしょうか。 美しい米研ぎ笊です。 特に笊口が確りとしているのが、わかります。 |
編み組細工のうまさは、笊口と持ち手が、決めてです。 彼の作りは、しっかりとした工夫をしています。 菅家藤一さんの名は、御祖父さんが付けたといいますが、 藤一は、「ふじ蔓(細工)で一番」の意でしょうか。 奥さんが、そんな話をしてくれました。 |
こちらの工房では、いつも数人の方々が、 彼から編み方を習っています。 2泊3日の体験ツアーがあって、1個の米研ぎ笊を 作ることができます。 時期的には、3月4月頃が、一番良いといいます。 手仕事専科で、企画したいと思います。 |
菅家さんは、63歳ですが、作り手で一番若い方は、75歳、そして高齢の方は、94歳になります。
高齢の方は、マタタビの材料取りで、山に入ることが出来ません。
菅家さんが、採ってきたものを彼らに準備してあげることになります。
「帆待ち」という言葉を知っていますか。
田舎では、帆待ち稼ぎといって、本業以外のアルバイトの仕事のことを指しています。
漁師が、船の帰るのを待つ間にするアルバイトとの仕事のことです。
介護保険料から、老人の手に入るのは、精々、4万円程度でしょうか。
帆待ち仕事のマタタビの米研ぎ笊では、1カ月で、年金と同じくらいの収入となります。
孫への小遣いにもなるでしょう。
しかし、後継者が、いません。
一番若い方が、75歳ということから、分かります。
社会的な変化が、もたらしています。
奥三島編組協議会や友の会の活動が、それらをサポートしています。
菅家藤一さんのような、情熱を持つ方々の活動によるのかと思います。
下野・会津・津軽のブログ」は■ショッピング>日本の民芸/「下野・会津・津軽 手仕事専科」のブログです。
株式会社とぴい企画 080-5089-9227 topykikaku@ybb.ne.jp
■下野・会津・津軽の四季風景 ■下野・会津・津軽の歴史街道 ■和美との生活・和美空間 ■伝統的食品のブログ
■下野・会津・津軽の四季風景 ■下野・会津・津軽の歴史街道 ■和美との生活・和美空間 ■伝統的食品のブログ