今日は、下野・会津・津軽 手仕事専科にもある烏山和紙「烏山和紙会館」を訪ねました。
前社長の福田弘平ご夫妻には、那須ビューホテルに入社して以来お付き合いをさせていただいておりました。ホテル売店の烏山和紙商品のお取引や「下野手仕事会」の会長職の時には、赴任地の「あぶくま洞」にもバス1台でお越しいただきました。現在は、経営をご子息の福田長弘さんに譲られています。
程村紙という歴史ある和紙すきですが、時代の流れという事もあり、求められる方も訪れる方も嘗て程ではないのですが、栃木県内の卒業証書は、現在も程村紙を使われていると伺いました。
和紙の新しい用途(機能)と新しいデザインに活路を求めたいと思います。福長会「押絵の会」があり、生徒作品の「紙布」がありましたが、縦糸に木綿を使い横糸に和紙を使ったものです。肌触りも良く軽量感があり、おもしろい作品でした。しかし、福田さんによると手間がかかりすぎて価格的に製造は、難しいとのことでした。嘗て「裂織り」にも軽量感を出すために和紙を横糸に織っていましたが、特殊な製品といえるでしょう。
今日は、「烏山手すき和紙」工場は訪れませんでしたけれども、一度、製造過程を現場からご紹介したいと思います。パネルから製造工程といくつかの作品関係をご紹介します。
「烏山手すき和紙」商品は、「下野・会津・津軽 手仕事専科/烏山手すき和紙」で販売しています。
●画像をクリックすると拡大します。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
(株)福田製紙所 http://tesigotosenka.com/karasuyamawasi.html
「手仕事専科のBlog」は■ショッピング>日本の民芸/「下野・会津・津軽 手仕事専科」のブログです。
株式会社とぴい企画 080-5089-9227 topykikaku@ybb.ne.jp
■下野・会津・津軽の四季風景 ■下野・会津・津軽の歴史街道 ■和美との生活・和美空間 ■伝統的食品のブログ
前社長の福田弘平ご夫妻には、那須ビューホテルに入社して以来お付き合いをさせていただいておりました。ホテル売店の烏山和紙商品のお取引や「下野手仕事会」の会長職の時には、赴任地の「あぶくま洞」にもバス1台でお越しいただきました。現在は、経営をご子息の福田長弘さんに譲られています。
程村紙という歴史ある和紙すきですが、時代の流れという事もあり、求められる方も訪れる方も嘗て程ではないのですが、栃木県内の卒業証書は、現在も程村紙を使われていると伺いました。
和紙の新しい用途(機能)と新しいデザインに活路を求めたいと思います。福長会「押絵の会」があり、生徒作品の「紙布」がありましたが、縦糸に木綿を使い横糸に和紙を使ったものです。肌触りも良く軽量感があり、おもしろい作品でした。しかし、福田さんによると手間がかかりすぎて価格的に製造は、難しいとのことでした。嘗て「裂織り」にも軽量感を出すために和紙を横糸に織っていましたが、特殊な製品といえるでしょう。
今日は、「烏山手すき和紙」工場は訪れませんでしたけれども、一度、製造過程を現場からご紹介したいと思います。パネルから製造工程といくつかの作品関係をご紹介します。
「烏山手すき和紙」商品は、「下野・会津・津軽 手仕事専科/烏山手すき和紙」で販売しています。
●画像をクリックすると拡大します。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
(株)福田製紙所 http://tesigotosenka.com/karasuyamawasi.html
烏山和紙会館 |
玄関を入ると「山あげ祭」の写真があります。 烏山和紙をつかったカラクリ人形が、山車で曳かれます。 |
小砂焼の壺に花が投げられていました。 小砂焼(藤田製陶所) |
茨城県大子町で採られた「楮」です。 |
和紙の灯かりの「かすみ」です。 外側の繊維は、「楮」です。 |
和紙の灯かり「ルナ」です。 「ルナ」に椿を描いています。 |
「絞り・板締め」の染色和紙 |
干支の「卯」 和紙で作られた兎にゴフンを塗っています。 |
那須の著名な作家「五十嵐豊(故人)」さんの 人形です。張り子の人形です。 |
押絵「兎」のセットです。 |
押絵の作品です。 |
●烏山和紙の沿革
西暦 89年 中国後漢和帝の時代に葵倫が紙を発明した。
610年 高麗の僧、曇徴が紙漉の技術を我が国に伝えた。
680年 那須国に那珂川(粟?川)をのぼり渡来人(中国・朝鮮)入る
780年 「奉写一切経料紙墨納帳」に紙の産地20か国の内に下野の
名があり、宝亀元年の紙産出国16か国の中にも下野があり、
これからも写経料紙の産地と推測される。
●和紙の製造工程(1~13)
1.コウゾの収穫
茨城県大子町にあるコウゾの畑。
山の斜面にコウゾの木が植えられています。
百軒以上のコウゾを栽培する農家があるそうです。 |
2.コウゾの皮むき(蒸す)
コウゾ畑の中に直径1mくらいの大きな釜
があります。
収穫したコウゾを70cmくらいに切りそろえ
てからやわらかくなるまで蒸します。
|
3.コウゾの皮むき(むく)
蒸したコウゾは、温かいうちに皮をむきます。
ツルっとした感じでおもしろいように簡単に
むけます。(もちろん、速くきれいにむくた
めには、こつがあります。)
|
4.黒皮をとる
皮から黒皮の部分を取りのぞきます。内側の
白い部分(白皮)を靱皮繊維といって、紙に使
う繊維のあるところです。昔ながらの道具を使 って取っているところです。 |
5.コウゾ和紙の原料(白皮)
出荷するために並べられた白皮。
ここから全国各地の製紙工業へ出荷されます。
|
6.白皮をアルカリで煮る
ここからが製紙工場の仕事です。
原料のコウゾの白皮をソーダ石灰(アルカリ)
を入れたお湯で約2時間煮込みます。
こうすると繊維がばらばらになりやすくなりま
す。
|
7.ゴミを取る。
やわらかくなったコウゾから黒い皮などの
細かいゴミを取ります。
よくとらないと出来上がった紙の中に黒い
部分などができてしまいます。
|
8.叩階(白皮をせんいにする)
ビーダーという機械を使って、せんいをばら
ばらにします。
昔は、木で叩いていたので、叩解(こうがい)
といわれます。とても大切な行程で、紙質に
おおきく関係します。
|
9.紙を漉く
和紙の場合、流し漉き(水に浮かべた繊維を
すくう、ゆする、流すことをくりかえして繊維が
均一になるようする方法)で漉きます。このと
き、ネリというどろどろの液体を混ぜて繊維が
水の中で均一にういていることが重要なポイ
ントです。
|
10.ネリとは?
トロロアオイ(黄蜀葵)という中国にあった
植物、根の部分をたたいてつぶすと、どろどろ の液体が出てきます。これを混ぜることによっ てパルプを水に浮かせます。 |
11.漉き上がったばかりの和紙
流し好きで漉いた場合、そのまま重ねても
、あとで1枚1枚きれいにはがれます。
溜め漉きのときは紙の間に布をはさみます。
|
12.水切り
漉き終わった和紙は、重ねたまま、板の間に
はさんでプレスして水を切ります。徐々にプ
レスを強めながら、1日がかりで水分をぬき
ます。
|
13.乾燥
参画柱の側面に紙を1枚ずつはって、水蒸気で
あたためて乾燥させます。ゆっくり1回転させ
る間に乾いてしまいます。
これで和紙の完成です。
|
株式会社とぴい企画 080-5089-9227 topykikaku@ybb.ne.jp
■下野・会津・津軽の四季風景 ■下野・会津・津軽の歴史街道 ■和美との生活・和美空間 ■伝統的食品のブログ